遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

ビターチョコだっておやつでしょ?

最近休日の片いっぽうをがんばると、もう片方はポジティブな引きこもりをエンジョイするようになっている。外出しない日は録画していたTVを見たり動画を見たり本を読んだりしているので充実している、ほんとに。外に出る元気がないから引きこもっているのではなく、「ポジティブな」動機で引きこもっているのだ、誰にも責められることはない…!


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最近時代小説を読んでいて、江戸の風俗をもっと知りたいと思った。ちょいちょい出てくる専門用語をググったりしながら読んでいるけれど、江戸時代の庶民の皆様の時間感覚、ややこしすぎや、しませんか。


まず、正午が「九つ(ここのつ)」。日の出が「明け六つ(あけむっつ)」で、日の入りが「暮れ六つ(くれむっつ)」。「明け六つ」から昼に向かっておよそ二時間おきに、「七つ」「八つ」。そして正午の「九つ」。そこからなんと、数が減る。「八つ」「七つ」。そして「暮れ六つ」に至る。


小説の中では「八つ(午後二時ごろ)にお客が来るからね」なんて注記がしてあるからまぁわかっていたけれど。上の法則を知らないと、午前中の「七つ」が出て夕方にも「七つ」が出てきたり、もう意味がわからんのである。単純に増えるんじゃないのかい、と。しかもよくよく考えると、日の出と日の入りを基準にしているから、夏と冬でだいぶ日の長さも変わるんだからどういう感覚でやってるのかと。難しいねぇ~でも「時計」なんて身につけないし、まさに体内時計と「おてんとさま」で生活してたのね。抽象的な時間の概念なんて実際の陽射しに比べたらたいしたことないってか。


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そして思った。
「3時のおやつ」ってこれか…!「八つ」か…!

調べてみたら本当にそれが由来だった。うおおお知識と知識がつながった瞬間…!身もだえするぜ。

おやつ - Wikipedia

 

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タラレバ娘ではアラサーがビキバキとメンタルをやられて身もだえしているけれど、女の子は砂糖と薬味(スパイス)でできてるし、甘いものが焦げたら苦くなるんだから。この世の女の子成分を否定することはできないし、おやつは大事だと思う。


ああ、春っぽくなってきたねぃ。服を買いたい。

 

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共感までに時間がかかった

中学から高校にかけて、父親に対してやけに反抗的だった。いわゆる反抗期というやつで、何から何まで、父親の一挙手一投足すべてがムカつくという、今思うと本当に悪いことしたなぁという感じで笑


大きなケンカはしなかったけれど、イライラしてよくない態度だったなぁと。今は仲よいけれど。気づいたら抜け出してました。世のパパ予備軍の皆様、十中八九このときは来るから心の準備をしておいてね。


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父親は本をよく買う人だ。本棚は本でいっぱいだし、床にも机にも平積み、独り暮らしで実家を出た兄の部屋にも本が溜まり、反抗期の私は攻めやすいところで「さっさと片付けろ」とよく言ったものだ。「どうせもう読まないならブックオフにでも売っちまえばいいだろ」と言えば、父は「そのうち片付けっから」。それを受けて憎らしいことに「そういってずっとやんないでしょーよ」と言い返してしまう娘でした。
退職したら片付けると言っていた気もするが、今の実家にも相変わらずビジネス書やら雑誌やら、退職してからハマっている地元の歴史研究の資料やらで本だらけだった。


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そんな自分も最近本を気軽に買ってしまう。前に買った本を読み切らないうちに、あれも買っておこう、これも買っておこう、という具合に雑誌も小説も漫画も買ってしまう。おまけに特に雑誌は虫食い読みをしてしまうから、きっちり読みきらない本が溜まってきている。


でも捨てられないんだなぁ。この前新宿でやってた深夜寄席に行ったときに、半年前に買った雑誌ダイヤモンドの落語特集が役に経っちゃったもんだから余計に。


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いつだったか「本当は本が好きじゃなくて背表紙が並んでいることに悦に入っているだけじゃないか」と思ったときがある。その頃はやけに厭世的で劣等感が強かった時期で、自分のしていることにも常に懐疑的なネガティブ人間だった。今でも本が溜まるとそうよぎることもあるけれど、そんなことを考えていても仕方ないので「趣味嗜好アルバム」くらいの気持ちでいいかなという感じ。


ハズレだったなぁと思う漫画はすぐに売るし、欲しいと思って買った本はたとえ場所をとっても不満はない。


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日本の相対的貧困家庭、というのがさっきTVでやっていたけれど、そういった家庭の子供はスマホや自転車は持っているという。でも本にはお金をかけられないらしい。

本に恵まれた子供時代があったから今も本を読もうと思えるわけで、よい育ち方をした(させてもらった)んだと思う。だから今、父親の片付けられないことを昔ほどに責めることはできない。ま、今はもう責めようとも攻めようとも思ってないけど。

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空気を読むための天気予報はないのです

今更ながら『嫌われる勇気』を読んだほうがいいのかなと思い始めた。自分が中学生のときにクラスの「リーダーシップ取りたがりムカつく系女子(仲間はいるがあまり好まれない系)」を論破して(やりこめて)気持ちいい思いをしたことがあって、でもその後やや面倒な感じになって「生半可な覚悟で攻撃をしてはいけないのだ」と感じたのを思い出しました。

 

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おとなしく真面目ないい子として育ってきたけれど、面倒なことからは離れよう、離れようとしてここまで来たから、怒ったり怒られたりに慣れていない。大学のときはまぁいろいろあったけれど、自分の意志と他人からの評価が離れれば離れるほどつらくなるものなので、自分の意志を守るためにはときおり怒ることも必要なのです。

 

かといって怒るのであれば、その後の回収も自分でやる必要がある。というのが大人なんでしょうね~難しいね~

 

「雨降って地固まる」と言いますが。雨を降らせるか、雨に濡れないように逃げるか、雷を落とすか、いろんな手段もあるわけで。

 

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行こうと思って目をつけていた東洋文庫が今日たまたまNHK探検バクモンでOAされてた。終わりをちょこっと見たくらいだけど。今度行こうと思ってたのにOAの影響で混んだら嫌だなーでもニッチだからそんなに影響ないかしらん。

www4.nhk.or.jp

歴史って面白いのに

ちょっと前までビジネス書とか経済系のTVとかNewsPicksの連載とかばかり見てたのに、最近は教養系の番組とか小説とか博物館とかそっちに興味・関心が引き戻されています。はて。

 

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先日『この世界の片隅に』を見ました。とても素敵な映画でした。戦争を扱う作品はたくさんあるけれど、『はだしのゲン』とも『火垂るの墓』とも違う、普通の日常を切り取った作品でした。悲惨さが無いわけではない。「感動ポルノ」という言葉が夏の時期に話題になりましたが、戦争もののコンテンツにもそれは当てはまるのかも。そうでない、フラットなとらえ方のできる映画でした。クラウドファンディングの協力者の名前が出る演出もよかった。これからこういう映画が増えるんだろうか。


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金曜日に『風の谷のナウシカ』がやっていて、家に帰ったらちょうどラスト30分のところ。そこから見ていたらなんかもうボロボロ泣いてしまって、自分にびっくり。子供のころは何回見ても一切泣かなかったのになー。大人になったということなんでしょうか。


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子供のころにクレヨンしんちゃんの映画を母と見に行ってすごく楽しかったのに、終わってから「お母さん途中で寝ちゃったワ」と言われて「大人はなんて奴らなんだ」と思った思い出。だけど先日姪っ子とボリショイサーカスを見に行ったら、自分が途中で爆睡。サーカスで寝れるのか、大人は。


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子供の無邪気さ・ワクワクと引き換えに、少し難しいお話を楽しめるようになったと、ポジティブに受け止めましょう。「ナウシカ」はどっちでも楽しめるということなんだろう。ジブリすごい。


先月やってたNHKのドラマ『東京裁判』。全部は見れなかったけど、海外との合作かつ裁判の映像と演技を織り交ぜた見応えのあるものでした。子供にはつまらなかろう。

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フライデーナイトにラーメン食ってる奴はゾンビにはならない

"23 Haunted now the time" の意味がわからなくてググってしまったけれど、「ホーンテッドマンション」ってゲームあったな、と思えばすぐにわかったろうに。歌詞にゲームタイトルが出てくる歌で、ゲームで語彙を感じれたことにちょっと嬉しみ。

 

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遠藤周作『沈黙』の映画化が気になっています。大学受験に失敗した高3のとき、合格発表後(というか不合格発表後)の宙ぶらりんの3月に本をいくつか読んで。図書館でぼろっちいけど気になった本が『沈黙』でした。文庫版だけど表紙がかっこよかった。あと遠藤周作って聞いたことあるな、くらい。


…と思ってHPの予告編みたけど、これ辛すぎて本編見れない。無理だ。つらい。辛い。

chinmoku.jp

 

もう読んだのはだいぶ前になるのに、壮絶なキリシタン弾圧、宣教師の苦悩、農民の貧しさ、細かい表現は覚えてないけど、イメージ・風景が残っているの、印象に。小説はそこそこ読んできたけど、かなり破壊力のある作品でした。文庫版の表紙、真っ暗な雲間から差す光明は、読了後にじっくり見るとくるものがあります。

www.amazon.co.jp


「ただ一人の神」という概念がなかった、そんな貧しく学のない農民たちが、どうしてキリスト教を受け入れていったのか。ただありがたい存在だからじゃないのよ。現代では考えられないほどつらかった農民の暮らしから見えてくる。


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豊かな我々は沈黙もできないし、ゾンビにもなれないね。
ますますうるさくなっていく。

 

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ザイト ウム シュルンゲン、ミリオーネン!

年末と言えばベートーベンの第九ですが、うちの親父さんも合唱団に入ってまして、年末はよく歌っております。フロイデ!


合唱団のコンサートを見に行った母は写真を撮り忘れたそうで、プログラムにある父の名前の写真を私に送ってきました。おい、文字列。


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@hironobutnkというtwitterがありまして、「田中泰延」という広告関係の人らしく糸井さんがRTしてたり面白いぞ、と思ってフォローしたのですが。なんとそのアカウントは複数人で運営しているそうです。思いっきり一人だと思ってたーーー。プロフィール画像誰やねーん。そういうやり方ありなのね、中の人いっぱい。面白い。


いつだったか「広告業界用語で鶴の恩返しを書いてみた」とかが業界界隈でバズりましたが、それもこのアカウントらへん発信だったようです。『街角のクリエイティブ』ってサイトね。


そんなこんなでtwitterチェックしていたら、第九の面白い記事見つけたので皆さまもぜひ。あの歓喜の歌の大阪弁訳が見れるぞ!笑

www.machikado-creative.jp

 

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個人的に、あと黒柳徹子Instagramもとても素敵でチェックしています。

www.instagram.com

おしゃれで、文化人で、教養にあふれていて、毎日エンジョイしてる感じがすごい。30年後くらいにNHKの朝ドラで黒柳徹子やるわ、絶対。『トットちゃん』とかでやるわ。こんなおばあさんになりたい。

 

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なんだかんだTwitterのほうが情報収集まだ使ってるなー。
この第九の記事もそうですが、趣味や好きなものとかをちゃんと語れるということは大事だよね。そういう人とお酒飲んだらきっと楽しい。

あまりものリレー・自炊しりとり

おいしいお醤油をもらったので、久々に「自炊をしよう」と思い立って、ピーマンの肉詰めを作った。一人暮らしだからどうやっても野菜が余ってしまって、ひき肉と玉ねぎと卵が残ってしまった。

 

ここから「あまりものリレー」が始まったのである。

 

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ひき肉、玉ねぎ、卵

→オムライスを作ろう!そして、にんじん・玉ねぎが余る。

 

にんじん・玉ねぎ

→肉じゃがを作ろう!そして、野菜、使い切る。肉じゃがが残る。

 

緑の野菜が欲しい、そして今日は残った肉じゃがを食べよう、主菜は魚だ!

→小松菜のお浸しをつくる、鮭を焼く、肉じゃがを食べる。そして小松菜・鮭・肉じゃが余る。

 

小松菜はすべて茹でてしまったので、野菜炒めとかにしちゃってもいいかな。肉じゃががいつまでもつのか…あと冷凍した牛肉、冷凍した鮭が冷凍庫に。

 

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一人暮らしで自炊を続けるコツは、「おかずが余るのは仕方ない、だから翌日に違うおかずを用意する」ということなのかと思いました。テーブルにお皿が増えるだけでテンション上がる。栄養しっかり取ってる気がする(あくまで気持ち)。おかず一つであれば、仕事から帰ってきてからでも作れる。無理に凝ったものを作ろうとせずに、自分のできる範囲でよいのだと認めることですね。

 

自炊をしているだけで「自分生活のクオリティ上がってんじゃん!」とうれしい気持ちになります。

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