遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

視点が、視線が、駆けていく

たくさんの知り合いと一緒にアラブの国へ行った夢を見た。

モスクみたいなドーム型の屋根をしたけっこうリッチなホテルのようなところに泊まって、なぜか畳部屋というね。ここはアラブじゃないんかい、と。

 

夕焼けが綺麗だった。

遠くがとてもよく見えた。

遠くをよく見ようと、ピントを合わせようとすると、なぜか遠くの景色がズームアップして見える。裸眼なのに。まるで望遠鏡をのぞきこんでいるように、遠くの景色が鮮やかに拡大されて見えるのだ。手前の風景を見ようとするとすぐにズームアウト。

 

いや、ズームアップとも違う気がする。岩の隙間のようなところを視線がすり抜けていく。遊牧民のようなジプシーのような人たちが、背の低い草がぽつぽつと生えている乾燥した土地を過ぎていく。そのむこうには歪な形をしたピラミッドがそびえたつ。それはズームアップというよりも、どんどん視点が前に進んでいるようだった。視点が吸い込まれるように、前へ前へ。かといってズームアウトも容易で、それはそれで後ろへ引っ張られているようだった。

 

ああ、楽しかった。

素敵な異国の地。

全てイメージでしかないけど。