遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

踊るようにクローゼットにウォークインしたい

服を躊躇なく捨てるようになった。

 

これは着なくなった、という服がすごく増えたからだ。

もともと古着のような変わった服、柄物、変な形の服、そんな服ばっかり着ていたけれど、働き始めてからめっきり着なくなった。いわゆる「オフィスカジュアル」とかいうよくわからない概念を掴もうと悪戦苦闘しながら服を買っては着て、買っては着て。そうこうするうちに箪笥の肥やしがどんどん増えて。

 

前はすごく気に入っていた服も、着なくなるとなんだかしっくりこなくなるものだ。今の自分には合わないかな、とか、学生みたいに「はっちゃけた若者」でもないし、とか、いろいろ考えてしまう。

 

働くための服と、遊ぶための服と、舞台が違う服がちぐはぐと箪笥に収まっている。それらは相容れないこともあって、どうしても何かしらは淘汰されていく。

 

どっちにしろ、今の自分が「着たい」と思える服であるかが大事だ。もったいないからといって取っておくのは間違いだ。そんな服は着ても「しっくりこねーなー」と思うのがオチである。「しっくりこねーなー」と思った服を着て外に出ると、たいていの場合、表情もしっくりきてない。

 

どんな時にでも着れる便利な服、というのもいいけれど、こんなときにはこれがいいわ、あんなときにはこういうのもいいかも、とどんどん舞台と衣装を広げていった方が楽しいじゃない。

ファッションの引き出しが多いと、表情の引き出しも多くなるような気がします。