Dialog in the Darkで暗闇体験をしよう
Facebookに一度書いた内容ではあるのですが、この体験はとても面白かったのでこっちにも書きます。
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さてみなさんは「Dialog in the Dark」というものをご存じだろうか。これは30年前くらいにドイツの哲学博士の発案によって始まった「暗闇のエンターテインメント」です。
なんのこっちゃ、という感じでしょうが、簡単。
真っ暗闇の中で移動したりモノを食べたり買い物したりします。
余計に「なんのこっちゃ」ですか?下記、HPより引用。
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参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドにより、中を探検し、様々なシーンを体験します。
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同じプログラムに参加した初めましての人と8人くらいのグループでスタート。その場でみんなの呼び名を確認して、白杖を持って暗闇の中へ。少しすれば目が慣れるかなーとか思っていたら、まったくもって何も見えない。本当に暗かった。びっくり。「ここの低いところになんかありますー!」「こっちに草生えてる」「ここ段差ある!」とかみんなで声を出して指示を出しながら、どんどん先に進む。
私が行ったときは「夏休みバージョン」ということで、「おじいちゃんちに遊びに行く」という設定でした(真っ暗だけどw)。途中で芝生に寝転がって花火を見たり(音だけだけど)おじいちゃんちに上り込んで和室を散策したり(真っ暗だけど)駄菓子を買ってラムネを飲んだりしました(真っ暗だけど)。何も見えないのに500円払っておつりもらうんやで!
暗闇のせいか、土の匂いや草いきれ、ふと触った壁の冷たさを強く感じたり、視覚以外の感覚が敏感になったように感じました。移動したら「この空間は空気が違う!」というのを感じるのよ!なんだか知らんけど!30分くらい経ったかなーと思ったら1時間とっくに過ぎてたのもびっくりした。時間の感覚わからなくなる。
クローズアップ現代で紹介されたり、有名企業の研修プログラムになっていたりする、実はちょっと有名な体験型プログラムです。非日常な感じ、おすすめ。
日本では神宮前に会場があって、5000円くらいで参加できます(要予約)。集団では参加できないです、行ってもいいけど参加するプログラムは分けてね、という感じ。自分は1人で参加したけど、そういう人もいっぱいいた。
今は夜でもどこでも明るいせいか、暗闇に恐怖を感じるけれど、だんだん慣れると怖くなくなりました。みんないるし「見えないと何もできないわけじゃないんだ」と思えたというか。「暗闇」というものに対する考え方が変わるかも。
むしろそれが「自然」なわけで、昔は普通だったわけで。
ぜひぜひ行ってみてください。
心の中が真っ暗のほうがよっぽど怖いね。