遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

青森旅行二日目の半分の記録~のっけ丼から恐山入口~

一日目の続きです。

 

habitaso.hatenablog.com

 

なぜだか5時くらいに目覚めて、「まだ大丈夫」と二度寝する。6時半ごろにもぞもぞと起きる。

 

昨日決めたとおりに朝の市場へ。世の中は月曜日だから早めの出勤の人たち。曇天に肌寒さ。商店街が寂しげに見える。大通りの一本裏側の通りに出ると、少しこじゃれたカフェや古くからあるお店がちらほら。どの町でも「一本裏側」というのはワンダーな感じ。朝早すぎてカフェなんか空いておらず、昼間の様子を夢想するのみ。

 

7:20ごろに古川市場。のっけ丼にチャレンジ。

古川市場のっけ丼

 

小食ゆえに半分のコース。500円で券を5枚。味噌汁や刺身と引き換えて、自分のどんぶりご飯にどんどんのっけていく。でもいい刺身には「券2枚」なんてのもあって、味噌汁ももらったらすぐ終わってしまった。サーモン、まぐろ、卵焼き、味噌汁、終了。

 

でもボリュームはちょうどよかった。昼間とかに1000円コースでのっけまくるのもよかったろうなぁ。サーモンもまぐろもとてもおいしかったけれど、卵焼きの美味こってりがたまらなかった。

 

休憩スペースの窓際になぜかブルース・リーのガチャガチャフィギュアが並んでいたのがシュールだった。出張で来たのか、作業着のつなぎで今から仕事感ぷんぷんでのっけ丼楽しんでいる人たちも。いい出張だなぁ。

 

恐山に行くにはまだ時間が余ってしまって、市場を一周。7時半すぎからどんどん魚が運び込まれていて、もう少し遅くくればよかったと後悔。まぁいいか。ぴくぴく動く貝から目を離せず。市場のおばちゃんが一番なまっていた。たまに異国のことば。

 

まだ8時すぎなもんでどこも開いておらず、仕方なくスタバへ。さすがスタバ。といっても客は私含め2人ほど。だがしかし喫緊の課題として「トイレに行きたい」問題。そう、そして「きれいなトイレに行きたい」問題。

 

9時にa-factoryという駅前のおしゃれ施設がオープンすることに気づき、まさかのトイレのためにそこへ行く。申し訳なさすぎてお土産を眺めるものの、恐山に行くのに荷物は増やしたくなく「明日ちゃんと買うから!」と心の中で叫んで電車へ。本当にすみませんでした。

 

青い森鉄道青森駅から野辺地駅へ。少し日が差してきた。陸奥湾沿いをガタゴト進む。曇りのせいでなにも見えない。と思っていたら下北半島が見えてくる。海沿いはやはり天気がすぐに変わるのだろうか。

 

野辺地駅は寂しい雰囲気。JR大湊線に乗り換える。「日本初の防雪林」とでかでかと書いてあって、「防雪林」という概念ができる前から「防雪林」はあったんじゃないかと思うと、果たして本当に「日本初」なんだろうかと思う。

 

大湊線下北半島を北上。途中で観光客のおばさま方が大量に乗り込む。どうしておばさまというのはあんなにも元気なんだろうか。ずーっと喋っていた。また陸奥湾がキレイで。スマホでパシャパシャ。にしても眠くなってきてうとうと。そうよ、だって90分も電車に乗るのだから。

 

ようやく下北駅へ。本州にあるJRの駅で最北端らしい。着いてから知ったが鉄ヲタに怒られるだろうか。「ようこそ下北へ」の前でパシャり。その後「ここはむつ市」にズームアウトしてパシャり。アルバムの並びは決定である。

 

下北交通のバスで恐山へ。約40分と言いつつ20分くらいだったろうか。

市街地はまだいいが、山道に入ってから笑えてきてしまった。上り下りの急こう配をぐいぐいと、いろは坂なんか目じゃないってくらいのヘアピンカーブを普通の公共バスがぐいーんとかましていく、霧の中。若干行き先見えない中で通常運転すぎてなんだか一人で噴き出してしまった。脳内で合唱曲の『親知らず子知らず』が流れていた。

 

おいおい、と思っていたら急に風景が開ける。びっくるするくらいに開ける。恐山地域の中心地たる湖が現れた。曇りと霧で、外輪山が一直線に並ぶ。本当に異世界に来たようだった。

 

長くなって疲れたから続きはまたあとで書こう。