遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

ブログ更新が久々に続いている、めざせ毎日更新

4月3日から毎日ブログが続いています。社会人になってからこんなにブログ更新が続くのは久しぶりです。10日ちょいだけど。たまに日付またぐけど。今日も日付またいでるけど。

 

美術館に行ったときは記録を兼ねてなるべく書くようにはしていましたが、今はなんでもないこと含めて何か書くことをひねり出して、意図して「続けている」という感じです。4月3日には特に意味はありません。ふと、「ほったらかしのブログをちゃんと更新しよう」と思ったのでした。

というのも、自分は落ち込みやすい性格です。夜に一人で家にいると、どうもよくない方向に物事を考えてしまう。自分は必要ない人間じゃないか、なんでこんなに何もできないんだ、何をどうしたらいいんだろう。そんなことばっかりぐるぐるぐるぐる。夜眠れない、気を紛らわそうとスマホいじってたら深夜2時になってて翌朝しんどい、なんてこともしょっちゅうです。

何かに集中していれば、マイナス思考を追い出すことができる。それが今まではだらだらとYoutube見るとか、ほぼ作業ゲーになってしまったどうぶつの森をやるとかで時間を使っていた。もう少し、自分が興味があって(好きで)集中できて、「実になってる」と感じられるものをしようと思ったときに、ブログがあるじゃん、と思ったのでした。

書くことは好きです(上手かは別として)。ブログを更新できたら達成感もあるし。そんなこともあってここ10日ほどはブログを意識して更新しています。毎日更新が目標です。

 

「マイナス思考を追い出して他の事で頭をいっぱいにするため」という動機はあんまりポジティブじゃない気もするけど、書いているうちにモチベーションも変わってくるかもしれないし深く考えないことにします。「続ける」ことが大事だと思っていて。続けられたら、「自分こんなに書いたじゃん」と自分を褒めてやれる気がしているんです。

 

PVを稼ぐとかブログを有名にするとか、そういうことまでは考えていません。そういう目標がないので、テーマも内容も縛らずに思いついたままに書いています。なので読者はそんなにいなさそうですが笑、まぁやる気が出たらそういうこともしたらいいかなって。今は無理をしないで続けて、続けることで自信を得たいという感じ。すごく初歩的な感じがするけど、今はそれだって自分には難しいんです。自己肯定感を得ることが難しい。

 

とりあえずここまで続けられたので自分を褒めようかなと思います。

 

あ、一個嘘ついた。先日PC環境が無い日があって、その日は更新できなかったんだ。スマホで書けないこともないのですが、なんだかフォントが違ったりリンクの挿入が違ったりと、違和感があるのです。PCで書くことに慣れてしまっているので、その日は書き心地が悪くて更新しないでしまった。いつも家にいて自分のPCで必ず書けるわけでもないので、対策を考えねば。

 

まぁ意気込みすぎずに、このくらい緩いのもいいかなと思っています。

今日は本当~~に内容がなくてすんません。

問わず語りの心が切ないね~ルビーの指環~

幼稚園くらいに小さい頃、なぜか『ルビーの指環』という曲を歌えていた。世代からして合わない昭和の歌謡曲寺尾聰の名曲。さっきwikipedia見たら、ビルが建つほど売れたらしい。

ルビーの指環 - Wikipedia

曲の入りが独特なリズムで、声も印象的だったから覚えていたのかもしれない。

 

なぜ覚えていたかと言えば、母が車の中で流していたからだった。

私の育った田舎は車移動が基本。少し離れた祖父母の家にも、近所のスーパーへも、車の後部座席に乗せられていった。運転する母は自分の好きな曲をかけていたようだ。歌番組でよくある「昔のヒット曲特集」で『ルビーの指環』が流れるたびに、「なぜか知ってるんだよなぁ」と思っていたら、親がよく聴いていたのだった。母は、「子供の好きな曲じゃなくて自分の好きな曲だけかけてたわ、ゴメンネ」とアハハと笑っていた。

 

初めてしみじみと歌詞を読んだ。

www.utamap.com

 

男女の別れの歌です。フラれた男が、喫茶店から出ていった彼女を寂しく見送っている。情景がきれいに浮かぶ歌詞。歌詞といえばの松本隆。さすがの詞です。

「そうね 誕生石ならルビーなの」

幸せだった頃がわかる表現がこの一行に詰まっているのが、すごいなぁと思いました。その頃を思い出しているんだな、というフラれたその時の気持ちがリアルタイムに伝わる構成もすごい。

 

『プレバト!』という番組でよく俳句対決をやっていて、そこで解説の先生がよく言っています。「情景が目に浮かぶ表現をしなさい」。『ルビーの指環』は、情景が見えるし聞こえるし時間の経過も感じる、そんな歌だなと思います。盛り上がる歌ではないのにこんなにたくさんの人に聴かれたということは、思わず感情移入したくなるような歌だったんでしょうか。つぶやきたくなる歌だね。歌いたいっていうより、つぶやきたい。

 

歌は元気をもらうだけじゃなくて、寄り添ってもらう歌もあると思っていて。寂しい気持ちのときに無理に励まされると返って辛いじゃないですか。寂しかったり悲しかったりするとき、「そうだよね、わかるよ」と同じトーンの歌の方が励まされることもあるよね。

 

今の自分はどんな歌が聴きたいかなぁ。別にフラれたわけじゃないけど、少し自信がなくて寂しい気分なので、『ルビーの指環』を久々に聴いてみようと思います。

 

「くもり硝子の向うは 風の街」

 

どんな風が吹いているのか。

卓球愛が一般視聴者にもガッツリ刺さる~BSテレ東『卓球ジャパン!』~

兄が家で『卓球ジャパン!』という番組を見ていた。

www.bs-tvtokyo.co.jp

BSテレ東で毎週土曜夜10時にOA。以下HPより。

スポーツ愛が止まらない武井壮&元日本代表の平野早矢香と共に、知れば知るほど奥深い「卓球」の魅力に迫ります。伝説の名勝負の裏側に秘められた驚異の戦術から、選手たちの熱い思いまでを深掘り!さらにワールドツアーの模様や選手の最新情報などを紹介。
世界の頂点を目指す「卓球ニッポン」応援プログラム…それが「卓球ジャパン!」!

 

 もうね、熱い。解説が熱い。好印象を覚える勢いで、熱い。

 

番組は武井壮、元日本代表の平野早矢香とテレ東のアナウンサーの3人で進みます。実際に行われた試合の映像を見て、ひたすら解説。1試合分まるまる見ます(もちろん編集はされていますが)。

私が先日見た回では、日本の若手期待選手の早田ひな選手vs台湾の鄭怡静(テイ・イセイ)選手によるオマーンオープン決勝をじっくり解説。(今ググったら、決勝戦の動画がまるまるテレ東卓球チャンネルにアップされていました。アーカイブがまるっと見れるってすごい!)

www.youtube.com

 

番組内では、気になるシーンをちょっと巻き戻してスロー再生して「この技術がいかにすごいか」を解説。成長が期待できる選手への熱い応援コメントももりもり。

ほとんど武井壮平野早矢香がしゃべりっぱなしです。ワイプの中でしゃべりっぱなし。女子アナがコメントを差し挟む暇もなく、今のチキータの何がすごいか、サーブスタイルを変えてリズムを崩したポイントの美しさ、アスリートとしてこの試合に臨む選手の気持ち、何が成長してきたと感じるのか、どんどん語ります。熱い熱い。

ワイプとスタジオをいったりきたりして、たまに平野早矢香がラケットを手に詳しい解説を挟む(ラケットのどの部分に球が当たって、どうこすってカーブをかけているかをゆっくり見せる、とか)。武井壮も卓球の研究をすごくしているようで、とても楽しそうに話しているのが印象的でした。

 

現役の卓球選手も番組ゲストに出演することがあるそうです。過去にはあの張本選手も登場したとか。実際に行われた試合を選手本人に解説してもらうってとても贅沢。試合でどういう気持ちだったのか、なぜそのショットを打ったのか、本人しかわからないことを独占して聞ける、試合を見ながら試合と同じ時間感覚で見れるというのはむちゃくちゃ贅沢ではないか。

 

テレ東は世界卓球の放送をしていることもあって、この番組はがっつりやっているのかしら。卓球は昔はマイナースポーツの印象でしたが、日本選手もどんどん活躍してニュースでも大きく取り上げられるようになって、テレ東はとてもいい仕事をしているなと思います。世界で活躍する様子をしっかり放送しているから。今みたいに話題になる前から放送しているという、卓球界への貢献度たるや。

 

この番組は初めて見ましたが、出演者が本当に卓球愛にあふれていて、でも視聴者を置いてけぼりにしないように「何がすごいか」を一生懸命わかりやすく伝えようとしていて、見ていてとても気持ちがよかったです。武井壮は自身がスポーツを熱くやっていることもあって、アスリート目線での意見を言えるのもとても勉強になる。スポーツの種目の偏りがなく解説できるのはすごいなぁと思います。武井壮自身がめちゃくちゃ勉強しているのも伝わる。

 

TVはこういう番組を大事にしていくべきだなぁとしみじみ思いました。コアな内容だし見ている人は少ないかもしれないけれど、台本のあるバラエティや押しつけがましい感動エピソードよりも、とても価値あるコンテンツです。プロとしてアスリートを全うしている人たちを、心の底から応援している様子はこちらも励まされます。ピュアな気持ちになれるっていうか。

 

TVを見ていて「いい番組だなぁ」としみじみ思ったのは久しぶりです。毎週しっかり見ろとは言いませんが、機会があればぜひ見てみてください。

「好き」がまっすぐ伝わると、強いね。

大学時代の劣等感を振り返る~上野千鶴子さんの東大入学式祝辞~

上野千鶴子さんによる東大入学式の祝辞が話題です。

www.u-tokyo.ac.jp

 

自分も読みました。一度さらっと読んで「うわぁーーー」と衝撃を受けて。読んだときは電車の中だったので、家に帰ってもう一度じっくり読もうと思っていました。

 

それなのに、なぜか2回目を読み始めることができません。

 

1度目の衝撃を受け止め切れていないのだろうか。優しさに打ちひしがれているのだろうか。それとも、過去・現在の自分を振り返って自省の念にかられているのだろうか。自分でも説明できない感情なのですが、2回目をしっかり読もうという気持ちに今はなれません。

 

語り口がとても優しいです。冒頭は「女子学生が少ない問題」に触れており男女の機会不均等について述べている印象ですが、後半こそぜひ読んでほしい。

「がんばっても報われないことはある」ということ。

「知を生み出す知を『メタ認知』と言い、それこそ身につけるべきである」ということ。

 

私たちが社会で生きていくうえでの心構えをわかりやすく平易な言葉で伝えてくれています。周囲を見渡す視点のリセットを促してくれます。大きな大きな世界(社会)の中にポツンと存在している「私」を、とてもとても高い視点から見つけて励ましてくれます。

あまりにも大きくて、わかりやすくて、安心感のあるやさしさに、驚いています。

そして、もっと昔にこの言葉を真摯に受け止めて、視野を広くしておけばよかったと少し後悔もします。

同時に、今からでも遅くないという気持ちも沸いてきます。

 

 

大学に入ったとき、劣等感の塊でした。

テストや試験というわかりやすい指標がなくなって、大学では自分で「問い」を見つけなければならないということに、頭を切り替えられなかった。いくら単位を取っても、単位の成績が「優」だとしても、他に「なんだかすごい人」はいっぱいいる。授業に来なくても、単位を落としても、充実して「オレ毎日楽しい!」と自信満々な人はたくさんいる。

それに比べて自分はどうなんだ。与えられた課題をこなすことだけに習熟して、自分で道を切り拓くことができない。その勇気のなさを自覚して(自覚せざるを得なくて)、劣等感を抱いていました。中途半端に成績がよかったぶん、しょうもないプライドがあったんだと思う。開き直って大学からリスタート、ということができなかった。

テストでいい点を取って優越感や達成感を得ていた自分は、自分の外の世界に「自分の軸」を預けていました。人生を進んでいくなら、「周りに何と言われようと自分はこうしたい」という「軸」を自分の中に持っていないといけない。逆に、ちゃんと自分の中にその「軸」を持っていれば、周りのことなど何も気にせずに、自分の好きなこと、信じることを全うできる(と思う)。私はいつも周りからの評価ばかりを気にしていて、自分がどうしたいのかさっぱりわからなかった。

 

そのままぬるっと社会人になって、今でもその状態を引きずっています。何が好きか、得意か、何をしたいか、どう生きていたいか。自己啓発本やネットニュース、ライフハック、いろんな情報があふれる中で、いろんなものを参考にして。情報をいくら仕入れたとしても、行動するか否かなわけです。果たして自分は動けているのか?

自分は動けていないと思うし、そのことを情けないと思う。せめてできるのはこうして文章で自分の気持ちを吐露するくらい。

でも、「はびたそさんと同じ気持ちです、文章にしてくれて『自分もそうだったんだ』と思えた、ありがとう」と言ってもらえたことがありました。とてもうれしかった。

 

とても些細なことかもしれないけれど、今後も自分の気持ちや気づいたこと、思ったことを文章にしていくことは、自分のために続けていきたいと思っています。「メタ知識」を身に着けることには遠いかもしれないけど、継続したら何かと何かがつながるかもしれないから。がんばれない自分が、誰かを励ますこともできるかもしれないから。

 

2回目、読めるのはもう少し先になりそう。

SNS巡回がエンドレス

めちゃくちゃ眠いけどちょっと書いてから寝ます。

もうろうとしてるんだけど、せっかく10日ほどブログが続いているので、ここでさぼったら負けな気がして。とはいえ誰かと戦うほど強いコンテンツは発信していないですが。

 

ああもう本当に眠い。さっき中川家の動画とかだらだら見てるんじゃなかった。礼二の新幹線のモノマネを見てとても満足した。

 

ああもう本当に眠い。インスタの通知やストーリーの未読が気になりすぎて、友人のストーリーを全部見たのも失敗だった。アプリの上の方に未読なものはレインボーの縁取りアイコンが現れるじゃゃないですか。完全に全部見たわけではないけど、ほとんど全てのストーリーは再生したと思う。

その後にTwitterでトレンドは何かなって調べたり、よく見る漫画家さんのアカウントを巡回して、新しいイラスト出てないかチャックしたり。

 

どうぶつの森からは卒業したので、時間の使い方がだいぶ変わった。でもやっぱりSNSはやめられないんだなぁ。

青春の悩み方のお手本。『青のフラッグ』

今日は飲み会だったのですが、そんなに遅くまでかからなかったのでブログを書いています。毎日更新しようと思っているところに「飲み会帰りでもブログを書ける」というのは、相当な自信につながります。

 

今日は寒の戻りで、とても寒かった。久々にウルトラライトダウンを着こんで、冬物コートを引っ張り出した。この前まですっかり春の陽気だったのに、なんだというのか。東京でも青梅の方では雪が降ったんだってね。

 

昨日4/10(水)に、少年ジャンプのアプリ「JUMP+」で『青のフラッグ』最新話が公開されました。

この漫画はJUMP+で月に一回ほどのゆっくりした頻度で更新されています。学園もので、受験を控えた高校生の恋愛、友情、将来への不安などが描かれています。ストーリーも素晴らしいのであらすじを語りたいのですが、最初の5話はJUMP+で無料で読めるのでぜひそこまで読んでください。私があらすじを話すと重要なネタバレを早々にしてしまうことになって、あまりにももったいないので。5話の最後で「ええっ…?それってもしかしてそういうこと?でもはっきり書いてないからわからない!続きは!?」ってなること必至。

shonenjumpplus.com

 

キャラ一人ひとりの特徴や悩みが個性を持って描かれていて、それぞれの悩みに自己投影できる。人物設定がすごく深いんです。あの頃の自分もこんな風に悩んでいたとか、今の自分が周りとの接し方で困っているポイントが漫画で描かれていたりとか、思い出もリアルも全てどこかで感情移入できる。キャラ一人ひとりが「自分はこうありたい」という意志のもとに行動して(しかも悩んで)るから、一人ひとりが魅力的。一見ムカつく怪しいヤツと思っていたら、芯の強いヤツで見直すことも。誰かがこうだから悪い、ということではなく。「この人はこう、あの人はあのように考えていて、そのどれもが正しいのだ」というスタンス。今の世の中にまさに求められている考え方だなと思います。

 

そして何より絵がうまい!人物の描き方、登場人物のスマホなど持ち物の丁寧な描き込み。影の繊細な描き方。人物の表情は「その線一本でこんなに印象を変えるか!」と思うほど、含蓄のある表情を生み出しています。

 

コマ割りも工夫されていて、違う2か所で進んでいる会話をリレーするように交互に描いていたり(ああうまく伝わるかな)。夕方のシーンだったはずが、だんだん夕暮れになって夜になっていく、そんな時間の経過がわかるように背景の色合いが繊細に変わっていくこともあって。コマ割りで話のスピード感や場所の転換、時間の経過がわかりやすく頭に入ってくるなぁと感じます。自分は漫画のプロじゃないので素人考えですが…

 

あとたまにキャラがデフォルメされてかわいいシーンがあるのもよい。真面目なシーンとのギャップでついクスッと笑えるのです。ギャグでゲラゲラじゃなくて、「なんだかほっこりかわいいなあ」という感じ。シリアスなシーンだけだと、読み手も力が入りすぎるものね。

 

昨日公開された最新話だけ見ても、ちょっと前後関係がわからないのでもったいないです。JUMP+は毎日無料でポイントが付与されるので、1話から5話をまず無料で読んでから、貯めたポイントで少しずつ追いつくように読んでほしい。もちろんすでに発売されている単行本をまとめ買いするのが一番早いけどね!現在6巻まで出ています。

 

自分はアプリでリアルタイムに読んでいたので、この作品を応援したい思いで単行本を買っています。それだけ今推している作品です。

 

ぜひ無料の1話から!心を「ぐっ」とされますよ。

野菜炒めに感動した日~『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』~

みなさん、この本はご存知ですか。

『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』(有元葉子)

https://amzn.to/2I8bVui

 

タイトルどおり、単なるレシピ本じゃありません。

この本では、レシピを見ずに料理を作れるようになるために知っておきたいことを、調理法別に紹介していきます。
レシピを見ずに自分の感覚を使って料理をすれば、簡単だし、ずっとおいしい。
材料は目分量、調味料も計らなくて大丈夫。 

解説にある通り、「そもそも料理をするときに大事にすべき感覚は何か」を教えてくれます。もちろんそれを試せるように、レシピも載っています。そのため実際に料理を試して、自分の料理感覚を調整することもできます。

 

先日玉ねぎが家に余っていたので、ほうれん草と豚肉、玉ねぎのシンプルな野菜炒めを作りました。味付けは塩と醤油のみ。この本の「野菜を炒める」の章に書いてあったポイントだけ抑えて、味を見ながら作りました。あまりにおいしくできたので、「これだけシンプルなのにこんなにうまみがでるのか」と自分の腕に驚いた。せっかくなので抑えたポイントを書いておきます。

(ものすごく低レベルな話かもなので、普段料理する人は読まなくてもいいです笑)

 

①野菜を水に漬けておく。

「水分不足だから野菜が焦げるのです」と書いてありました。料理をする前に野菜に水を吸わせてシャキシャキにする必要があるとのこと。その水分がうまみに繋がるそうな。

私は、ほうれん草と玉ねぎをボウルに貯めた水に漬けておきました。30分ほどYoutube見てだらだらして、そこから調理開始。玉ねぎは半玉、ほうれん草はスーパーで買った一袋をまるまる使いました。玉ねぎは冷蔵庫に数日置いてあったのですが、水分を吸わせたら気持ち若返ったような。ほうれん草もスーパーでしなしなになっていたのが少し元気になった感じ。

 

②フライパンはかんかんに熱する。

これけっこう基本らしいのですが、フライパンは煙が立つくらいに熱くしておくそうです。知らなかった。大抵のレシピ本には、レシピや料理の過程ごとに強火とか弱火とか書いてありますが、それって結局いちいちレシピを見ないと火加減ができないということ。「野菜を炒めるときはフライパンをかんかんに熱してから」という公式のようなものって、案外教わる機会がなかったです。なぜ今熱するのか、そこがわかると「なるほどな」となります。なるだけ高い温度で野菜の中の水分を熱する必要があるそうです。なるほど。

 

③肉と野菜だったら順番に焼く&味付け。

お肉と野菜の炒めものの例としてレシピが載っていたので、それに則って作りました。

 まず野菜に軽く火を通す

 →塩で軽く野菜に味付け

 →野菜をフライパンから出す

 →肉を焼く

 →醤油で肉に味付け

 →野菜をフライパンに戻して全体を炒める

肉の味付けがちゃんとできていれば、野菜自体の味も相まって全体的に味はつく。肉に味をつけてから野菜を投入して、その段階で味を見て調整しました。確かにこうすると、味付けが濃すぎることにもならずよかったです。火もバランスよく通りました。(本には肉の味付けのポイントも書いてありますが割愛します、気になったら買って読んでね)

 

④かき混ぜすぎない。

かき混ぜるとまんべんなく火が通ってよさそうな気がしますが、フライパンの中の温度が下がって火の通りが悪くなるらしい。ぐっと我慢して、ひっくり返す程度に。

特に野菜ですが、今回の玉ねぎ半玉とほうれん草一袋というのはけっこう量がありました(強引)。一気に入れると重なり合って火が通らない。そのため火の通りが時間がかかりそうなものから順番に焼きました。

 ほうれん草の堅いところ

 →玉ねぎ

 →ほうれん草の葉

という順番。後から「玉ねぎ先にすればよかった…」と少し後悔。そんなに問題なかったけど。ほうれん草の葉も火が通ると縮むので、フライパンの中にちゃんと収まりました笑 野菜がなるべく重ならないようにちょっとずつ菜箸で位置を調整。

ちゃんとフライパンの中を見ていたので焦げることもなく、かき混ぜすぎなかったおかげで短時間で火が通って野菜も色鮮やかに。自分は食材を焼きすぎる癖があるので、気持ち早めに火を止めるように心がけたらちょうどよかった。いつも「もう少し焼いたほうがいいかな」と思って焦げるんだよね。今回は反省を活かせました。この積み重ねが料理の勘につながるのか。

 

⑤味付けは焦らない。

この通り本に書いてあったわけではないのですが、本当にそうだなと。最初に調味料を入れすぎると取り返しがつかないものね。ちゃんと自分の味覚を信じることが大切。味を見て、自分の好みの味にしていくプロセスを楽しむということ。

 

だいたいこんなところでしょうか。ほうれん草の緑も鮮やかに、玉ねぎは飴色に。豚肉にちょっと味付けした醤油の風味と野菜のうまみがマッチしてとてもおいしくできました。箸が進む進む。食いすぎたわ。

 

一人暮らしだと材料が余りがちので料理は敬遠しがちでした。でもこの本で言うように「料理のポイントを抑えて、手元にあるものでシンプルに作る、それでいいのだ」と言ってもらえたのがとても励まされました。一品料理でいいじゃない。手が込んでなくたっていいじゃない。

 

この本ではもちろん野菜の煮方、肉・魚の調理法、ポイントもしっかり書いてあります。自分はまだそんなに実践できていませんが、炒めものはすぐ簡単にできるのでぜひ試してみてほしいです。本は読みものとして面白いし。エッセイみたいになってます。肩の力を抜いてね、と優しく語りかけてくれます。

 

まず自炊のハードルを下げることから始めたいっす。コツコツ積み重ねて、煮物とかもちゃちゃっと作れるようになったらいいなぁ。