大英自然史博物館展を通じてビジネスに思いを馳せる
「バベルの塔」展の前に、大映自然史博物館展にも行っていました。
自然史ということでウン千年、億年前の化石や研究ノートなどなど。南極大陸への探検で見つけてきたものや、探検隊が日本に寄ったときに見つけた海苔とかもあって面白かった。そもそも大英博物館から自然史博物館が分離してできたのは、剥製コレクターの富豪がとんでもない寄進をしたからだというのが驚きで。大富豪っているんだなぁ…
南米やインドネシアを探検したときの、本に挟んだ植物標本が現物で残っているとか、そのとき採集した昆虫とか、どうやってこんなにきれいに保存できるんだろうかと…またきちんと簡単に撮影できるカメラもなかったから、初めてみた鳥をデッサンして実物大で美しい絵に残すとか。そこには主観が入ってはいけないし、昔の「科学」というのは、人間の主観を外すのが難しかったんだろうなぁ。
「呪われたペンダント」も展示されていました。持ち主が不幸になるという伝説から、忌み嫌われてきたペンダント。美しくも怪しい輝きでした。
でも「自然史博物館」のくくりの中でなんでこれが入るのかな?という不思議も…
夜になると博物館の収蔵品が動きだす『ナイトミュージアム』という映画があります。
その映画はとてもわくわくして楽しませるものだった。まさにそれを再現するような映像が流れていて。始祖鳥や昔の巨大なナマケモノの化石をもとに、この生き物はどう動いていたんだろう?というのをシミュレーションした映像。それを単なるCG映像として公開するのではなく、展示されている骨が動き出して、展示ガラスを突いて割って出てきたと思ったら肉体ができている!というね!演出がおしゃれ!それで大英博物館の中を飛び回ったりするわけですよ!素敵!わくわくが倍増。
日本では博物館や美術館というものが「お堅いところ」というイメージになっている気がするのだが、こういう展示方法だけでだいぶ変わっていくんじゃないだろうか。渋谷のbunkamuraミュージアムとかはポップに展示を演出しているイメージはあるし、最近は変わってきているんだろうけれど、まだまだな感じがするね。地方には厳しい話だろうし。
「教養」の必要性がますます訴えられている中で、こういう展示は必要だし、日本の企業ももっとこういう分野に貢献すべきだと感じる次第です。
美術館や博物館の経営コンサルってどういう人がやっているんだろうか?