ミュシャじゃなくてムハ
国立新美術館でミュシャ展を観てきた。普段は火曜日休館だけど、GWだから火曜日も開いていた。
スラヴ叙事詩が一斉に展示ということで、ミュシャをあまり知らないけど行ってきた!
正式な発音は「ムハ」らしい。チェコ語だとムハらしい。フランスで売れたから「ミュシャ」読みの方が有名だそうで。
スラヴ叙事詩は8m×6mとかの壮大なサイズ。ものすごく広い空間に天井いっぱいまで飾られた絵。それが20枚もあるのだから、「人生をかける」ってこういうことかと迫力を感じた。
パリで舞台のポスターを描いたら評判になり、ポスターや挿絵で生活していたムハ。そこから始まったせいか、絵は絵でもいわゆる西洋画とはちょっと違う感じ。デザイナーとかイラストレーターのイメージ。
宗教要素はあるけど宗教すぎないあたりとか、なぜか人が浮いていたりでも違和感はなく、光の差し込み方がリアルだったり。ポスターとかだとくっきりしたデザインが大事だから、輪郭線がきっちり描いてある。日本の浮世絵にも近いような?
光の差し込み方がすごく綺麗で、あまりにも綺麗すぎて「絵の後ろに照明ついてて透かしてるんじゃないの?」という気すらした。
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スラヴ民族のあり方を…という話だったけれど、島国育ちの日本人にはなかなかわからない話かもなあ。陸続きの土地で言語や文化の違いでそこまで同胞意識を持てる、という感覚が難しい。日本人が日本人を好きなことと同じだと思うけれど、それとも違うのか?
日本における民族発奮的なものは戦争のときくらいにあったようなもので。それもねじくれたもんだ。
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乃木坂をうろうろしてたら洒落てるラーメン屋を見つけてお昼を食べた。バーカウンターが素敵で、夜にはきっと食通な人がたくさん来るんだろうなぁ。
とはいえ、遅めのお昼は人が少なく。カップルがテーブル席でラーメン食べてた。
でもどちらも一言も話さない。自分からは彼女らしき女性が見えて男性の顔は見えなかったけど、彼女がいっさい笑わない。
GWの天気のいい昼下がりに、あの子はラーメンの美味しさを感じたんだろうか?空いた店内に重い空気がそこだけ漂っていて、1人気ままな私は煮卵を頬張っていて、自分の気ままさが少し申し訳なくなった。
いいGW過ごせてますか?