遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

恋心わきてながるるPairsなりや

最近Pairsで恋人を見つけている人が増えている。自分の身近でもそんな事例がそこかしこに見られて、Facebookの広告に現れたころには「クソうさんくせー」と思っていたものだが「なんだかすみませんでした」と思ってしまうこの頃です。だって実際幸せそうだしいいじゃないの。でも仮に私が親に「ネットで彼氏を見つけました」と報告したらどんな顔をされるのだろうか…「お母さんだってお見合い写真で結婚したじゃないの、それと一緒よ」とでも言えばいいのかしらん。


Pairsユーザーにいろいろ聞くと、自分のプロフィールだけじゃなく「ご飯に行ったら割り勘派かどうか」といった「付き合い始めたら合わせておきたい価値観」的な設問とかもあるそうで、なかなかに気の利いたサービスなのである。でもよくよく聞くと「胸元が写った写真をUPしている女の子は『いいね』無双」ということで、男とはかくたるものかと思う次第です。


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『サピエンス全史』をようやく読み始めたのですが、これ面白いぞ(まだ全然だけど)。ホモ・サピエンスが他のホモ属のネアンデルタール人とかそういうヒト達を駆逐してしまったのか、ある意味混ざっていったのか、というまだその辺しか読んでないけど、十分面白い。普通の世界史とは違う生物学的視点が入っているからとてーも面白い。なんとなく猿人がいて、原人がいて、というふうに順番に進化してきたかのように思っちゃうけど、いろんなヒトが同時に存在していた!という説はすごく新鮮でした。
でも進化の過程でホモ・サピエンスだけが残ってしまったという背景にも「おっぱいが大きいメスは強い子孫を育てるゾ」というようなDNA刷り込みがあったんでしょうか。Pairsの話を聞きながら思った。オスとは、男とは。ヒト属250万年の歴史。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 | ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之 |本 | 通販 | Amazon


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小学生の頃にやった百人一首で、意味も分からず語感が好きだったのが「いつみきとてか」という早口言葉みたいなフレーズ。


みかの原 わきて流るる 泉川(いづみがは)
   いつ見きとてか 恋(こひ)しかるらむ

 

改めて調べてみたけど、平安時代の恋模様はぶっとんでるのに文字化されてるから面白いぜ。いつみきとてか、いつみきとてか~。

 

【百人一首講座】みかの原わきて流るる泉川 いつみきとてか恋しかるらむ─中納言兼輔 京都せんべい おかき専門店【長岡京小倉山荘】