遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

身体を動かして楽しむアートを寒い中で実感した@ベネッセハウスミュージアム屋外作品、宮浦港 ~瀬戸内旅行より~

先日、瀬戸内に行ってきました。

本日は、直島の屋外アート作品について。

※以下瀬戸内関連記事です。 

habitaso.hatenablog.com

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ベネッセハウスミュージアムのパンフレットには、ミュージアム近辺の屋外アートの一覧が地図付きで載っています。ミュージアム沿いのメインの道から横に細い道が海の方へ伸びている、と思ってそこを下ると、海沿いにアートがある!なぁんてこともありました。地図を手に入れてから、「この屋外アート見逃してるじゃん」と気づいたものもいくつかありました…。たぶん、横道自体を見逃していたんだろうね。まぁ、しょうがない。

でもベネッセエリアのあたりはだいたい見て楽しんだと思います。いくつかご紹介。

 

■蔡國強「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」

海沿いに作られたお風呂、なのか?ジャグジーが置いてあって、周りには中国から持ってきたという不思議な形の岩がたくさん立っている。笑った横顔みたいな岩もあって、つい真似をして同じ顔をして写真を撮った。太湖石という岩だそうです。風水の思想的に直島の中で最も強い気の流れる場所なんだとか。ジャグジーと岩が突っ立っているのが面白い。少し前までは予約すればここで入浴できたらしい!(今はできないけど)。入浴も含めてのアートだったんだね。無粋にゴツゴツした大きな岩が突っ立っている中に、真っ白で真新しいジャグジーがあるのが不思議でした。

「サイトスペシフィック・ワーク」、この場所に作品を置くと決めてから作られた作品だそうです。「文化大混浴」で検索すると、実際に入浴体験した人のブログも出てくるので面白いです。今はできない体験、うらやましい!

 

■ ダン・グラハム「平面によって2分割された円筒」

これはとっても面白体験ができた!タイトルの通り円筒です。外から見たら特に装飾のないガラスの筒、アートなのかよくわからないものだなぁと思いきや。よく見るとスライド式のドアがついていて、入ってみました。すると円筒を2分割するようにガラスがあります。向こう側も見えます。反対側にもドアがあって、同行していた友人にそっちから入ってもらいました。すると、あら不思議。2分割するガラスが微妙に光を反射したり通さなかったりするせいで、自分が透けてガラスに映っている!向こう側にいる友人はガラスを通して普通に見えるんです。なので、幽体離脱した自分が友人と並んでいるように見えるわけです。手をつないだふりした写真を撮って遊びました。うーん、伝えるのが難しい。中途半端に鏡に映った自分と、ガラスの向こう側にいる友人が並んでいる。伝わるかな?写真を撮るのがとても楽しい体験型アートでした。

 

ベネッセハウスミュージアム近辺はもうたくさんアートがありました。有名な草間彌生の南瓜は、黄色い方がこのエリアにあります。閑散期に行ったおかげで、写真を撮るのにそんなに並ばずに済みました。

 

李禹煥美術館

時間の都合で中は入らなかったけど、ベネッセハウスミュージアムの近くにあります。入口のモニュメントが素敵でした。天を衝くように高い高い石塔が立っている。そこは白い砂利で美しい広場。かと思えば錆で色が変わった鉄板が敷いてあり、あちらには大きな石。美術館自体は半地下になっているそう。高台にあったメインの道から階段で下に降りて、砂利の広場で石塔や海、石を視線の高さを変えながら見ていくのはとても楽しかったです。

benesse-artsite.jp

そういえば、李禹煥美術館の近くにあったやたらでかい工事中のモニュメント、あれは何だったんだろうか…。作品なのか本当に製作中だったのか、ただの工事中なのか、謎が深まるばかりです。調べても見つからないし。

 

さて、他に屋外アートはというと。

宮浦港付近に観光客を出迎えるようにございます。

 

草間彌生の「赤かぼちゃ」。これは中にも入れるとは知らなんだ。思ったよりも大きくてびっくりしました。

あと「直島パヴィリオン」。白いあみあみ。

 

そしてとってもアバンギャルドだったのが「直島銭湯「I♥湯」」。

とりあえずサイトの写真を見てください。

benesse-artsite.jp

 

入口からしてすごいでしょう。昼間っからカラフルな電球がチカチカしてました。銭湯なのでもちろん中に入れるしお風呂にも浸かれるのですが、自分は時間が合わず外装を眺めるのみでした。残念。外装だけでも突っ込みどころ満載で面白かった。電車の先頭車両の頭(?)みたいなものが壁からはみ出してるんだもの。あと3階が構造的に1階よりもはみ出てて大丈夫か!?みたいな。いやぁ中も気になる。

 

宮浦港はとてもきれいで、フェリーの待合所もおしゃれでした。お土産屋さんでアイスとかも売ってるし、きれいな海の駅。レンタサイクルのお店が何軒も並んでいて、どこも英語表記をしっかり添えている。うーん、グローバル。草間彌生の水玉デザインの軽自動車が走っていて可愛かったな。あれはレンタカーだったのかな?

 

宿泊したのは宮浦港から反対側の本村港に近いエリア。そこは古い町並みが残っていて印象が違ってまた良い良い。それについてはまた記事で書きます。

 

振り返れば振り返るほど、見逃したものの多さに気づく…!