古民家の街とアートの風@ANDO MUSEUM、直島ホールなど~瀬戸内旅行より~
先日、瀬戸内に行ってきました。
本日は、直島の本村港のエリアについて。
※以下瀬戸内関連記事です。
本村港は直島の東側です。古民家を活かしたゲストハウスやアート施設などがあります。町役場や郵便局もあるので島の中心なのかしら。
いくつか回ったものをご紹介。
■ANDO MUSEUM
安藤忠雄の設計による打ち放しコンクリートの空間が、本村地区に残る築約100年の木造民家の中に新しい命を吹き込んでいます。過去と現在、木とコンクリート、光と闇。対立した要素が重なり合う、小さいながらも安藤忠雄の建築要素が凝縮された空間です。安藤忠雄の活動や直島の歴史を伝える写真、スケッチ、模型だけではなく新たに生まれ変わった建物と空間そのものをご覧いただく美術館です。
以下より引用。
ANDO MUSEUM | アート | ベネッセアートサイト直島
安藤忠雄は、ベネッセハウスミュージアムや地中美術館など直島のアート施設をたくさん設計してるんですね。これもその一環なのかしら。
外からの見た目は普通の古民家なのですが、中に入るとコンクリート打ちっぱなしの部屋が出てきて、しかも地下にも降りれるという不思議な構造でした。古民家の昔の構造も活かしていて、太い梁は力強く天井に走っている。コンクリートの隙間から光が差し込んで、こんな小さな家の空間をフルに活かすとここまで広がりを感じるのか、と驚きました。
展示物は安藤忠雄のこれまで設計した建物について。ベネッセハウスミュージアムの模型や設計メモ、写真など直島にゆかりのあるものから、大阪にある「光の教会」という建築についてなど。建築に詳しい人ならものすごく楽しめたのでは。自分はそんなに詳しくないのでなんだかもったいなかった気分。
■直島ホール
これはアート施設として観光マップに特筆されていません。でも散策しているときにすごく気になった建物で。大きな三角の茅葺き屋根がまぁ目立つこと。公民館みたいなもので直島のみなさんが使うホールだそうです。中に入ってみたら、不思議な構造で。大きな屋根の下に、小さな建屋が4つほど建っている。屋根の上に屋根があるっていうか。中心には古い井戸のポンプが残っていて、水をじゃばじゃば出して遊びました。緑に囲まれたこの建物は、光と風が差し込んで、のんびりできる空間でした。こういう施設を日常的に使える島民のみなさん、うらやましい。
やはり注目されているようで、Casa Brutusで記事になってました。
■八幡神社
ANDO MUSEUMの目の前に石造りの重厚な鳥居があって、何だろうと気になり。階段が続いていたので上ってみました。これが案外長くて、島の高台をずっと上る、登る。途中にも鳥居、あと門。木々に囲まれた参道兼階段を抜けると、神社がありました。木の隙間から島と海の景色が見えました。
寄付した人々の名前が刻まれた石(神社によくあるよね)がたくさん立ち並ぶ中で、「陸軍大将」「海軍大将」の碑が。「報国」と厳めしく書いてあって、なんだか雰囲気が違う。瀬戸内海は第二次大戦のころに海軍の基地があったり訓練場があったりしたそうなので、この石碑はそういう戦争に関連した何かなのかな、と心に少しチクりとしました。今は平和な島ですが。戦時中の島の歴史も気になります。
本村エリアにはあと「家プロジェクト」という古民家とアートがコラボした施設があります。空き家がいろんなアーティストによってアートに生まれ変わって、それがエリア内に点在している。各施設に入ることもできるし、通しチケットを買って全部回ることもできます。自分は時間がなかったこともあってそんなに見ませんでした。
歩いてこのエリアを回るだけでも楽しかったです。小さな町に焼き杉で彩られた古い家が立ち並び、そんな中におしゃれな小さな建物や、直島ホールのような風土と一体になったような建物がある。家の横には水路が走って、狭い道を観光客が通り過ぎていく。海からの風が通りに入り込んで空気が気持ちよい。小さなエリアに町らしさと新しさが共存していて、短い時間でしたがうろうろして正解でした。
瀬戸内旅行に関してブログをバラバラと書きましたが、回った順番と書いている順番はめちゃくちゃです。その辺はご了承ください。
豊島は冬季休館中の施設が多くてあまり見れなかったのが残念。直島も見逃しているものもたくさんあるので、また機会があれば来たいなと思います。今回の旅行と、この振り返りブログ執筆にあたりいろいろ調べて前知識はだいぶついたので。
またどこかに行ったら、ちゃんと記録に残そう、振り返ろう。