遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

青春の悩み方のお手本。『青のフラッグ』

今日は飲み会だったのですが、そんなに遅くまでかからなかったのでブログを書いています。毎日更新しようと思っているところに「飲み会帰りでもブログを書ける」というのは、相当な自信につながります。

 

今日は寒の戻りで、とても寒かった。久々にウルトラライトダウンを着こんで、冬物コートを引っ張り出した。この前まですっかり春の陽気だったのに、なんだというのか。東京でも青梅の方では雪が降ったんだってね。

 

昨日4/10(水)に、少年ジャンプのアプリ「JUMP+」で『青のフラッグ』最新話が公開されました。

この漫画はJUMP+で月に一回ほどのゆっくりした頻度で更新されています。学園もので、受験を控えた高校生の恋愛、友情、将来への不安などが描かれています。ストーリーも素晴らしいのであらすじを語りたいのですが、最初の5話はJUMP+で無料で読めるのでぜひそこまで読んでください。私があらすじを話すと重要なネタバレを早々にしてしまうことになって、あまりにももったいないので。5話の最後で「ええっ…?それってもしかしてそういうこと?でもはっきり書いてないからわからない!続きは!?」ってなること必至。

shonenjumpplus.com

 

キャラ一人ひとりの特徴や悩みが個性を持って描かれていて、それぞれの悩みに自己投影できる。人物設定がすごく深いんです。あの頃の自分もこんな風に悩んでいたとか、今の自分が周りとの接し方で困っているポイントが漫画で描かれていたりとか、思い出もリアルも全てどこかで感情移入できる。キャラ一人ひとりが「自分はこうありたい」という意志のもとに行動して(しかも悩んで)るから、一人ひとりが魅力的。一見ムカつく怪しいヤツと思っていたら、芯の強いヤツで見直すことも。誰かがこうだから悪い、ということではなく。「この人はこう、あの人はあのように考えていて、そのどれもが正しいのだ」というスタンス。今の世の中にまさに求められている考え方だなと思います。

 

そして何より絵がうまい!人物の描き方、登場人物のスマホなど持ち物の丁寧な描き込み。影の繊細な描き方。人物の表情は「その線一本でこんなに印象を変えるか!」と思うほど、含蓄のある表情を生み出しています。

 

コマ割りも工夫されていて、違う2か所で進んでいる会話をリレーするように交互に描いていたり(ああうまく伝わるかな)。夕方のシーンだったはずが、だんだん夕暮れになって夜になっていく、そんな時間の経過がわかるように背景の色合いが繊細に変わっていくこともあって。コマ割りで話のスピード感や場所の転換、時間の経過がわかりやすく頭に入ってくるなぁと感じます。自分は漫画のプロじゃないので素人考えですが…

 

あとたまにキャラがデフォルメされてかわいいシーンがあるのもよい。真面目なシーンとのギャップでついクスッと笑えるのです。ギャグでゲラゲラじゃなくて、「なんだかほっこりかわいいなあ」という感じ。シリアスなシーンだけだと、読み手も力が入りすぎるものね。

 

昨日公開された最新話だけ見ても、ちょっと前後関係がわからないのでもったいないです。JUMP+は毎日無料でポイントが付与されるので、1話から5話をまず無料で読んでから、貯めたポイントで少しずつ追いつくように読んでほしい。もちろんすでに発売されている単行本をまとめ買いするのが一番早いけどね!現在6巻まで出ています。

 

自分はアプリでリアルタイムに読んでいたので、この作品を応援したい思いで単行本を買っています。それだけ今推している作品です。

 

ぜひ無料の1話から!心を「ぐっ」とされますよ。