遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

「ヘイ!パス!」と言ってパスを呼ぶ人は日常にもいてほしい

「仕事は投げるものだ」というようなことを誰か偉い人が言っていた。

ニュアンスしか覚えていないけど、そんなようなことだった。

 

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面倒なことというのは、面倒の「粒」から生まれている。

ちょっと「めんどくせぇなぁ」と後回しにしたことが、「くっそめんどくせぇ」に成長してしまうから厄介だ。

一瞬メールを返せばいいものを後回しにしたり、ちょっとした頼まれごとを後回しにしたり、ささいなことのツケが想像以上に大きくなっている。

 

川を流れる石は摩耗してどんどん小さくなるけれど、面倒の「粒」は山を駆け下りる雪玉のようにごろんごろんと大きくなっていくのだ。

 

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サッカーにしろバスケにしろ、「パスをすぐ回せ」「ずっとボールを持つな」と言う。パスが鮮やかにつながるプレーは無駄がなく美しい。流れるような動きは限りなく正解に近い。

 

川に大きな岩があると流れが変わる。大雨が降り土砂が溜まれば洪水の危険が増す。

常にスムーズに流れ続けることが重要なのだ。

 

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スムーズであるということに支えられて私たちは生きている。自動改札も、パスモも、流れるようなコンビニの接客も、そういったスムーズさのクオリティを当たり前と思って暮らしている。少しでもそれらが滞ったらたちまちストレスフルな一日になる。

 

仕事も厄介ごとも、すぐに手放すことが大事だ。

合ってるか合ってないかわからなくても、とりあえず行動して誰かに何かを聞くとかして、「反応してるよ」ということが大事だ。

 

ボールを持ち続けることは安全なようで、実は敵に取り囲まれて自分で退路を断ってしまうことなのである。

 

仕事も、スポーツも、日常も、根本的なところは似ている。