遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

方向音痴にさせられる

新宿駅は商業施設がくっつきすぎている。ルミネ1、ルミネ2、小田急百貨店京王百貨店、NeWoman、高島屋、ミロード、ハルク、、、

 

え?


駅にいたはずなんですが、気づけば何かに入店していたり、案内表示に従っているはずが、屋内が複雑すぎて気づけば違う方向に進んでいて全く逆の出口に出ていたり、もうなんなん


え?


これは私が方向音痴なのではなく、新宿駅ダンジョン並みに複雑なことが問題である。セーブポイント用意しとけゴルァ。南口と新南口サザンテラス口って何。全部南だろうが。そして道路渡った先にあるバスタ新宿になんでJRの改札があるんや。どんな構造しとるんや。


え?


駅に商業施設をくっつけるのは利便性からいうととてもわかるんだけれど、「ここから先は駅じゃないです」「ここから先は買い物スペースです」みたいな認識がしにくいのが無性に腹が立ちます。「通り抜け」できそうに見えて、させてくれないし(個人的な意見である、一応)。


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いろいろくっつけてしまったうちに、細胞分裂したみたいに建物がごたごたしているのはあまり楽しくないです。どこかに行きたいのに、構造が複雑すぎて「行かされてしまう」感が納得いかない。同じごちゃごちゃ感でも下北沢駅とか渋谷駅のほうがまだ好き。下北は駅の構造が毎週変わるくらいにめちゃくちゃ工事してますが笑、地上の街のイメージが沸くというか。渋谷も「これ渡ったらヒカリエね」みたいな「エリアを移動してます」演出があるじゃないですか(狙ったものではなく、渋谷は駅付近が狭いから商業施設を少し離れたところに作らざるを得ないという仕方なさはあるが)。歩いていて「どっちに向かっている」ということをわからなくさせる空間というのは、あまりいいものじゃないように感じます。(まぁ渋谷のほうが慣れてるからわかるっていうのはあるけど)

 

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そんな無機質な駅の壁面に「言葉に頼りすぎると退屈な女になっていく」というポスターがでかでかと貼られいて。「むしろこの新宿駅付近の状態こそが、ことばに頼りすぎた結果じゃないの」とか少し憮然としながら、田舎の国道よりも広い新宿の歩道を歩いていた。