酒の価値観
日曜日のお昼から酒を飲むなんて、贅沢だなぁと思う。
その日のお昼以降の活動は、頭を使おうとしても無駄なあがきだとわかる。
だから「そういうことは一切しません」と自分に命令して、とことん休日を満喫するしかできなくなってしまうようだ。
昼間っから酒を飲んだくせにちょっと頭を使ったことしようと思ったら全くできなかった自分へ言い聞かせようと思う。飲むなら後先考えず飲め。
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私の家族は飲兵衛だ。
母はそんなに飲まないが、父が酒好き。二人いる兄もザル。そんな私も飲む。最近日本酒(冷酒)にハマってきた。
幼いころ、日曜日のお昼を家で食べてるときに、親は普通にワインとか飲んでた。パスタとかパンとかそういうときにワインがでてきて父がおいしそうに飲んでいて、まぁそんなもんかと思ってた。
でも学校の友達に「うちは昼からお酒飲むよ」と言ったらびっくりされたのを覚えている。
そうか、一般家庭は休みとはいえ昼間っからそんな飲んだりしないのか。
我が家の文化にすぎず、一般的なことではないと知ったのでした。
よくよく聞けば、「風呂上がりにビール」すらしない家庭もあるという。そんなの日常の風景すぎて気にも留めていなかった。家によっては、「風呂上がりに牛乳」「風呂上がりに麦茶」なんて感じにけっこう違うようだ。
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お酒に対する考え方というのは、親がどんなふうに飲んでいたか、というところが影響する。
我が家にとってお酒はいつでもあるものだったし、そこまで特別感のあるものではなかった。でも家族はいつもおいしそうに楽しそうに飲んでいたし(我が家はみんな飲むと陽気に喋るようになる)、飲み過ぎはよくないけど楽しいものなんだな、楽しめる程度にたしなむのがいいんだな、と自然と思っていった。反抗期には「酒代けずれ」とか思ったりもしたけど。
お酒を飲むときはいい飲み方をしたいし、いい飲み方をしてると思われたいし、一緒に飲んでる人も常に楽しくなっていてほしいし。
今後も味わいながら、いいコミュニケーションツールとして継承していきたいものです。