遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

そこそこのバカを卒業しよう

昔父親にもらった難しい本を読んでいる。学生時代に読もうとしたときはまったくもって理解できず、早々に諦めた代物だ。最近また読み始めたら、前よりはわかる、わかるぞ。とは言いながらもやっぱり難しい内容だから、前の段落、今の段落、行ったり来たりしながら読み進めている。

 

今の社会は知識で働く時代なのだそうだ。肉体労働は資本と技術があれば進歩するそうだ。穴を掘るという行為も、シャベルがあれば効率よくできるし、なんならショベルカーがあればものすごく効率は上がる。それは資本の力だ。一方で、シャベルを上手に使ったり、ショベルカーを運転する技術を身につける、それは技術だ。この二つがあれば、だいたいの肉体労働は進歩するのだそうだ。

しかし今の労働のほとんどは「知識」が中心にある。いくらいいパソコンを使おうと、いくらすばらしい英語の能力を持っていようと、先を見据えた想像力、課題を認識する理解力、コミュニケーション力、もろもろetcetc,,,,,,そういった「知識」がないとどうしようもないんだそうだ。

 

難しい時代に生まれてしまったなぁと思う。頭がよくないと生きていけないし、始末が悪いのが「頭をすごくよくしなくてもそこそこの生活はできる」というところだ。

 

自分がどうなりたいか次第なのだ。そこそこでいいなら、そこそこ頑張ればいい。でも、知識を磨いて能力を発達させていけば、それは大変だろうけどどんどん素晴らしい世界が広がっていく。

 

今読んでいる本は2000年に出た本だけれど、今は2015年。15年先のことを見透かされていた。まるで、今のダメな自分をが現れるという予言がなされていたかのようだ。

 

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↑ちなみにこれ。

 

難しい本だけれど、すごく共感する。今の自分の環境に置き換えながら、読むことができる。歴史の繰返しの中で、今はその繰り返しの「ぐるり一周」がすごく早くなっているらしい。変化の激しいこの世の中でどうあがいていきたいのか。自分に問いかけないといけない。

 

ちょっと前までは「そこそこでいいや」と思っていたけれど、結果的にそれっていうほど幸せじゃないよね、ということに気づき始めた。それだったら、もうちょっと頑張ったほうがいいかもしれない。

 

幸せ感じたいじゃなーい?