遠浅の好奇心

海・湖などで、岸から遠く沖の方まで水が浅いこと。そういう所。

泳ぐのも跳ぶのも派手なのも命がけ~葛西臨海水族園~

葛西臨海水族園に行きました。

www.tokyo-zoo.net

 

水族館なんて何年ぶりに行っただろうか。HP見て知ったけど、水族館じゃなくて水族「園」なんだね。違いはなんだろう。あと今年でオープンして30周年だそうです。もっと昔からあるような気がしてた。上野みたいに。

 

中はファミリーでいっぱいでした。子供たちが水槽にはりついて、魚を食い入るよううに見つめていました。自分も負けじと水槽の最前列に行ったら、子供にソフトに足を踏まれました笑 しかも3回ほど。

 

展示会あるあるですが、展示の最初の方はみんな真剣に見るので混むんですよね。水族館も同じで、最初の方の水槽は人が多くてぎゅうぎゅうでした。よく見えなかったので、無理に並ばずにささーっと流し見で済ませました。

 

最初のエリアを過ぎると、「アクアシアター」という大きなドーナツ型の水槽があります。ここには大きなマグロが大量に泳いでいます。止まったら死んでしまう、と言われるマグロ。このドーナツ型の水槽を延々とぐるぐる回っている…。迫力はすごいけど、そんな彼らの人生(魚生?)を思うと少し切ない気持ちにもなりました。

お刺身には馴染みがありますが、魚の形でマグロをじっくり見たことはなく。背中が黒くて腹側が銀色だそうです。上から見たときには深海の暗さに紛れるように黒く、下から見たときには水面の輝きに紛れるように銀色に。はぁ、よくできてるねー。生き物ってすごいね。

f:id:habitaso:20190424233409j:image

アクアシアターは「シアター」の名の通り、観覧席のような座れるスペースがあります。そこに座ってぼーっとマグロたちを眺めたり、解説パネルでマグロについて学んだりできます。自分が行ったときはちょうど1日に1回の餌やりタイムが始まって、餌の投入に合わせてダイナミックに舞うマグロたちを見ることができました。水面に向かってぐわぁあーっと上がっていく姿に、マグロのパワーを感じた。

 

その後は「世界の海」というコーナーで、熱帯魚などカラフルな魚、とてつもなく大きなエビなど珍しい魚をたくさん見ました。パステルカラーがきれいな魚がいたんだけど、名前なんだっけ。あまり解説パネルを読まずに魚を見て楽しんでいたので、振り返るとあまり知識は身についていません。まぁ勉強しに行ったわけじゃないからいいんだけどね。

f:id:habitaso:20190424233414j:image

 

カメラを持った一人客もいました。魚を撮るために来ました!という感じのおじさんもちらほらいて、魚は撮り甲斐があるのかと納得。カメラ女子も見かけた。そういうスポットでもあるのか、水族館は。色鮮やかな魚の水槽では、特にカメラを持つ手に熱が入っていた様子。

 

「東京の海」というコーナーの一角に干潟を再現した水槽がありまして。そこにカエルとオタマジャクシの中間みたいなフォルムでぴょこぴょこくねくね跳びはねてる生き物がいました。苦手な人は苦手なタイプの生き物。でもついつい目がいってしまう。あの身体のひねりとジャンプ力はすごかったな…魚なのか爬虫類なのかよくわからなかったな…

 

外にはペンギンコーナー。たくさんのペンギンがのびのびとプールを泳いでいました。こんなに近くでペンギンを見たのはいつぶりだろうか。やっぱりかわいいね、ペンギン。

f:id:habitaso:20190424233556j:image

 

お土産コーナーでは、ぬいぐるみのセンスがよくて危うく買いそうになりました。マグロのぬいぐるみはなかなかのクオリティ。かわいらしくて触り心地のよいタコやカメのぬいぐるみもありながら、めちゃくちゃ手の込んだダイオウグソクムシ先輩のぬいぐるみもあるという幅の広さ。あの足の量をきっちり再現。すごい。小さな子供の兄妹が、どのぬいぐるみを買うかで親にアピール合戦していたのもほほえましかったです。2人で欲しいぬいぐるみが違ったみたい。「こっちの方がかわいい!」「あたしはこっちがほしい!」ってね。ぬいぐるみ以外に、ガチなフィギュアの数々、サメの歯などマニアックなグッズもしっかりありました。カレールーが売ってたのは謎でした。まぁいいんだけど。

 

ざっくり感想を書きましたが、やっぱり生き物は面白いね。美術館や博物館で止まっているものをじっくり見るのもいいけれど、動いている生き物を見るのはまた違っていいですね。環境に適応して独特な体つきをしていたり、不思議な柄がついていたり、そしてそれが動いているっていうのが、見てて飽きない。知識もいらない。見てそのまま楽しめるなぁと改めて思いました。動物園も今度行こうかなぁ。

 

「映える」という理由ではなく、生き物をのんびり観察しに水族館に行く、というのもまたしたいなと思いました。